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リンクトインの活用方法

最近英語版のLinkedInに随分日本人の登録が増えてきたので、改めてLinkedInというツールについて。

まず最初に断っておきたいのは、言葉も含めて、道具というのは社会の変遷に従ってどんどん変わっていくものだし地域特性も大きいので、絶対こうすべき、というお作法を押し付ける気はさらさらないです。それがまず前提ですが、LinkedInに登録すると、一気に世界中のプロフェッショナルの目にとまる可能性が発生するので、共通のプロトコルにある程度乗っ取っていないと、奇異に見えるというか、せっかくLinkedInに登録した意味が失せてしまうことになりかねないです。

日本では転職は未だに好ましくないもの、という社会通念が一部にあるようで、転職活動のツールと認識されているLinkeInにプロフィールを載せるのは、自分の現在の会社に対してある意味背徳行為とみなされる、と聞いたことがある。労働環境や文化の違いは無視できないが、これまで私が遭遇した日本人のLinkeInプロフィールでこれはまずいのでは、、と感じたものをいくつか。

ー 舌を出したり変顔、アルコール片手のプロフィール写真 → LinkeInはビジネスに特化したSNSなので、そういう写真のプロフィールは速攻戦力除外される可能性が

ー 名字なし・ファーストネームだけ → 速攻戦力除外ばかりか、オープンネスを重視するアメリカでは胡散臭く思われ、怪しい人物扱いすらされかねず

ー 会社名なし → 同上

あと、残念なのは英語のフルネームになっているのはいいのだが、日本語と同じく、ファミリーネーム・ファーストネームの順になっている名前がある。日本人であれば、当然、氏・名は一目で判別できるが、日本人以外にとっては、どちらがどちらなのかすぐに判断できるのは稀(トヨタなど、よほど馴染みのファミリーネームは別)。

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ここでLinkeInはアメリカではどういう使われ方をされているのか、というか何故こういうツールが生まれたかその背景に触れてみたい。

アメリカではご存知の通り、労働市場で流動性が高く、特にIT業界・シリコンバレーだと、2~3年ごとに転職などは割と普通。最近はフルタイムの雇用に加えて、ギグエコノミーが台頭してきたことで、フリーランスの数も相当増えてきた(アメリカ市場での雇用形態の最新動向については、Internet Trends 2018 Reportを参照されたい。 フリーランス、特に都会でのオンデマンドの職が伸びている)。 そういった転職当たり前労働市場では、プロスポーツ界同様、各個人が自己責任で自分のキャリアをメンテナンスしていく必要がある。

なので、これまでレジュメ(履歴書)でやってきたのと同様に、自分が従事した仕事・トラックレコードをLinkeInで積み上げていく。自分はこういうスキルがあってこういうキャリアパスを積み上げてきました、というのを表明する目的が一つ。いわばソーシャル・アイデンティティのプロフェッショナル版。

次に、仕事で接触した人と繋がる目的が一つ。アメリカでは、未だにFacebookはプライベート(友達)、LinkedInは仕事用、と分けて使う人が多い。そして、前述した通り、転職が当たり前のアメリカでは外部のネットワークが非常に重要であり、良識的な範囲で(つまり誰かれ構わずやみくもに繋がろうとするのではなく)仕事で接触したプロフェッショナルとLinkeInを使って繋がる。

** ご存知の方も多いと思うが、ビジネスで “緩い繋がり”の重要性は大きく、筆者もLinkeInで繋がった人と数年後にひょんな事から仕事の話に繋がるケースが何回かある。

最後に、LinkeInの最も多用されるケースとして、ミーティングなどで初めて会う人物の下調べをするのに使われる。動きの速いシリコンバレーは必然的に効率性を重視するため、初見の人物とのミーティングの場合、LinkeInでどういうキャリアパスでどういうスキルセットがあるのか、などをチェックしてからミーティングに臨むケースが多い。もちろん、就職面接の際に会社側がその人物をLinkeInでチェックすることにも使われる。

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そういうわけで、必ずしもLinkein = 転職とは限らず、広義なキャリア管理ツールとして捉えたほうがいいと思う。日本企業だとまだ会社への帰属意識が強く、職務ベースのキャリア構築の例が少ないと思うので、そうなるとLinkeInを使う必然性は少ない、というのは無理はない。一方アメリカはあくまで個人ベース。 まずそういった文化の違いを理解することが重要。

だから、最初にあげたような呈のプロフィールがあると、意味がないばかりか、海外で仕事を広げようと思った場合に、マイナスになりかねないので要注意です。

エンジニアだと別の色々なツールがSNSの代わりとなっているケースがあるが、ビジネス系のプロフェッショナルだとLinkedInはお約束。最近では名刺交換がますます減って、その代わりLinkedInで繋がって完結するケースが激増している。

万が一海外ビジネス展開するときは、最初の一歩として英語でそれなりのLinkeInプロフィールを作っておくと、立ち上がりの時間短縮に一役買うことは大いにありかと思うので、ぜひ検討してみてはどうだろう。

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